心の目が、内に向いていた間に、ベランダから見える景色は、すっかり新緑の季節へと移ろっていた…緑道公園の大木もすっかり葉を広げ、若い柔らかな葉を風にそよがせている…
早えな…今年も時間が過ぎてくのが…
若いうちは、身を任せていれば、時の流れに乗れてたんだけど、今は、流れに乗ろうと、もがけばもがくほど沈んでいってしまうような…ついて行けんのぉ…
で、人に話したら、「別について行くこともねんじゃねん」って…
こだわるのは、”流れに乗ること”じゃなくて、”身を任せること”だって…
しれっと、ええこと言うなあ…
まっ、そうですよね…おっしゃるとおり
そういえば、沢田研二も歌ってた…”時の過ぎゆくままに”…作詞は阿久悠だったな
時の過ぎゆくままに この身をまかせ
男と女が ただよいながら
堕ちてゆくのも しあわせだよと
二人つめたい からだ合わせる
この歌、もう疲れ果てて、ベッドにバタンキュー…
スーッと眠りの底に堕ちていった先で、ふわっと受け止めてくれる、そんな安心感で身体を包んでくれる…
きっと頑張って生きた先の最期の場面は、現実の状況はどうあれ、こんな感覚なんだろうな…
まっ、最期はこの究極の”安心感”に包まれて逝けるよう、時の流れに身をまかせ、今を生きてくしかない…これに世代は関係はない…老いも若きも
さて、寝る準備しましょ
明日は雨の配達だ