「風になりたい」60代は第2思春期

人生カウントアップ!さていくつまで数えられるか!?

配達中ふと感じる、この懐かしさは何だ?

昭和の香り漂うマンション…新聞配達で入るたびに、感じていた懐かしさ…その正体に、やっと合点がいった…そうだ思い出した…このマンションの造りは、学徒援護会の学生会館と同じだ…入り口のタイル、床のタイル、部屋の並び…
東京学生会館…西武新宿線下落合駅を降りてから、徒歩2分以内には、玄関に入れる程の所に建っていた…部屋は四人部屋、入ると両サイドに二段ベッド、中央にロッカー、そこを抜けて奥に行くと作り付けのデスクが配置されていた…
暖房完備…冬でもTシャツ一枚で充分だった…
館内には、食堂、理容室、風呂、喫茶、売店などもあった…食堂は、確か300円ほど持って入ると、お腹いっぱい食べれたな…喫茶は、二日酔いの朝によく利用したっけ…わかめの味噌汁とホットサンド…この塩味たっぷりの組み合わせは最高だった…でも、この学生会館の魅力は何と言ってもやすい寮費、よく覚えてないが、最初、1000円いらなかったような…それから、すぐに1300円ほどに値上げされたが、それでも、アパートを借りることを考えたらタダみたいなものだった…水道代、暖房費もいらない…一階にはアルバイト斡旋所もあった…
当時は、学生運動の嵐も過ぎ去り、全館ほぼ平和な時間が流れていたように思う…金のない学生にとってはまさにパラダイスだった…
さて、この話、冒頭の四人部屋って聞いて、感の良い方は、「麻雀」の二文字が頭に、浮かんだかもしれない…麻雀好きが集まった部屋は、ご想像通り麻雀部屋になった…勿論、嫌ならやらなきゃいいだけの話で、自然と部屋ごとの個性が生まれることとなる…
私は、このパラダイスを2年で出たが、結構、鮮明に当時の生活ぶりが思い出された…同時に昭和の香り漂うマンションに入るたんびに感じていた懐かしさの正体がわかって、ちょっとホッとしている