「風になりたい」60代は第2思春期

人生カウントアップ!さていくつまで数えられるか!?

朝ドラ「らんまん」が終わって…

朝ドラ「らんまん」が終わった…
退職から朝ドラ11シーズンの時が流れたことになる…
「らんまん」の主人公、牧野万太郎こと牧野富太郎の終の棲家となった練馬区大泉…今そこに牧野記念庭園がある…
そういや、小学校の遠足でいったっけ…当時、父の転勤で、大根畑と芝生畑と竹やぶの広がる練馬の田舎町に暮らしていた…が、あの頃の私の興味は、その豊かな自然環境には向けられず、ひたすら、級友たちと野球のできる場所を求めてさすらう日々…そこへ、遠足で牧野記念館に行くと言われても、別段、関心を呼ぶものではなかったように思う…そのため、記憶に薄っすらと残っているに過ぎなかった…
それが、朝ドラ「らんまん」で、関東大震災を機に練馬の大泉に居を移すという話が出てきた折、小学校時代の記憶を呼び起こした…
確か、担任の先生に「こんど遠足で行くとこ、どんなとこですか?」に聞いたんだと思う…すると、先生は「有名な植物博士のお家だよ…」と返してくれた…「へぇ~」と言いながら、私の気持ちは、遠足に行くこと以上に盛り上がるものはなかった…ちょっと残念な小学生の私がそこにはいた…当時、遠足といえば、級友たちとワイワイとはしゃぎ回れるところがあればよかった…なんせ、自然豊かとはいえ、小学生が普段、自由に野球ができる場所などそうそうなくなっていた時代…
話がそれるが…
そんな小学生には、一面に広がる芝生畑は魅力的だった…
ある時、わたしたちは、緑の芝生畑の誘惑に負け、有刺鉄線をかいくぐり、匍匐前進よろしく芝生畑に入って、野球に興じた…しばらくすると、「こらぁ!!」と怒声が聞こえたと思うと、鎌を振り上げながら走ってくる人の姿が見えた…わたしたちは一同「逃げろぉ~」と叫びながら、有刺鉄線を、かいくぐって逃げた…芝生畑で遊んじゃだめだよと、年上からは聞かされてはいたが、まさかこんなおっかない目に遭うとは、つゆほども思っていなかった…
その後、すっかり肝を抜かれたわたしたちは、全員の無事を確認すると、トボトボと家路についた…
逃げる途中、セーターが有刺鉄線に引っ掛かってボロボロに破れてしまっていた…
家に帰った私は、母から、なぜセーターを破いてしまったのかを、問いただされ、その上で説教をくらった…
まさか、「らんまん」から、こんな情けない思い出が呼び起こされるとは…
まあ、何はともあれ、あの頃は何にも深く考えることもなく「天真爛漫」に生きていた…ってことで…