「風になりたい」60代は第2思春期

人生カウントアップ!さていくつまで数えられるか!?

ふと思った遙か遠い昔の出会い…

落合陽一のYouTubeTVで、国立科学博物館の篠田謙一館長との対談を見てたら、これまでの人類学の定説が覆りまくってるって言う話が…

ゲノム解析が2010年から飛躍的に進んで、ネアンデルタール人ホモサピエンスとの関係が次第に明らかになっていってるらしい…

すると、また妄想がムクムクと…

 

ホモサピエンスから見て、ネアンデルタール人は、たぶんかっこよかったんじゃないのかねぇ…体格いいし、筋肉質だし…

「やっぱ、ネアンちゃん、かっこい~」

って、ホモサピのカップルの間に亀裂が生まれたこともあったんじゃなかろうか…

♀ホモサピから見れば、なんか守ってくれそうで頼りになりそう…

それに対して、♂ホモサピは、貧弱だし、すぐ群れてウズウズしてるし…

だが、ホモサピには、現実空間の中に仮想空間を作り出す才能があった…

一度、みんなに共有された仮想現実の世界を飛び出して活動することには、反射的にブレーキがかかるホモサピ…太古の昔から、物語という仮想現実の中でホモサピは生きてきたのである…

 

♂ホモサピたちは、♀ホモサピたちに語った…

「ネアンは、悪魔の化身じゃ」「あの者たちに囚われたものは、二度とここに帰ってくることはできぬ」「決してあの山には近づいてはならぬ」

だが、ある時、♂ホモサピの一人が、獲物を深追いしすぎて、あの山に迷い込んでしまった…一日、二日と彷徨ううちに、次第に体力は奪われ、ついに意識を失い倒れてしまった…

どれくらいの時が経っただろうか…♂ホモサピは目覚めた…

すると、白い腕がそっと肩を抱き、温かそうなスープをフーフー…

スープが口に運ばれる…

「うめぇ~…」

思うに、ネアンちゃんの作る料理はうまかったのではないだろうか…

うまい料理は、今でも民族の壁を軽く越えていく…

 

うまいスープのレシピを携えて、ホモサピの村に戻った♂ホモサピは、語ったに違いない…

「ネアンは、悪魔の化身なんかじゃない…倒れた俺を助けてくれた上に、俺たちが食べたことのないうまいスープの作り方まで教えてくれた…」

♂ホモサピは、ネアンからもらった不思議な石を削って、早速仲間にネアンスープを振る舞った…仲間たちは、一口でこのスープの虜になった…

 

一方、ネアンの村では、♂ホモサピを介抱した♀ネアンちゃんが身ごもっていた…

やがて、時は過ぎネアンとホモサピの初めてのハーフちゃんが誕生していた…

 

始まりは、”食”から…

これを超えない限り、広範な異種交配は起こりえないのではないだろうか…