昨日、アップしようと思ってたんだけど、睡魔に襲われ眠ってしまった…
なので、これは、昨日の話…
今朝のラジオ深夜便は「絶望名言」…木下恵介監督の「二十四の瞳」から
紹介者は、いつもの頭木弘樹さん…
番組の中で頭木弘樹さんが、「二十四の瞳」の作品の中に描かれた忍び寄る戦争の影を説明される中で、童謡「故郷」の”ウサギ追いし”という歌詞を取り上げられた…
私のイメージにあったのは、子供たちが無邪気にウサギを追っかけて遊んでるっていうのどかな田園風景だったのだが…実際、歌詞の説明として、害獣駆除の「兎追い」という冬の行事が挙げらる…
頭木弘樹さんは、「故郷」の作詞者が、その詩の背景を明らかにしてはいないのでなんとも言えないがと断られた上で、この詩が作られた当時、寒い外地に送られる兵隊さんのため、毛皮を獲るために小学生たちが、競ってウサギを追いかけていたのは事実…と紹介されてました…毛皮を剥がれたウサギたちがつるされた前に子供たちが並んで写る写真まであるそうな…
だとしたら、そこには、お国のために働く軍国少年が、そこかしこを走り回ってウサギを追いかける姿が、あったということになる…
とてものどかな田園風景を思い浮かべている場合ではない…
害獣駆除の「兎追い」の行事が、毛皮獲り競争に変わってしまっていた…
歌詞は”ウサギ追いし”だから、もはや過去の少年時代のこと…
大人になって、どんな思いで少年時代の”兎追い”のことを振り返っていたのだろうか…
そこには、”どかな田園風景”をそれこそ無邪気に思い浮かべた私とは、まったく違った思いがあったのかも知れない…
例えば、戦争で死んでいった父や兄への思いもあったのかもしれない…