「風になりたい」60代は第2思春期

人生カウントアップ!さていくつまで数えられるか!?

コロナ感染拡大で検診結果は電話で…

先日ようやく検診に行ってきました。診察カードを機械に読ませ、出てきた診察票をクリアファイルに入れ、検査受付を済ませる。しばらく待合室で、コロナの問診票やら、検診内容に関する同意書やらに記入していると、ほぼ時間通りに名前が呼ばれ、検査室の前まで案内される。手術以来、もう何度も胃カメラは飲んできたので、慣れたものだが、中からうめき声が聞こえてくると、やはり少し緊張してくる。暫くして、検査室の扉が開き、前の方が看護師さんに支えられながら出て来られる。初めてなのか、麻酔がまだ効いていらっしゃる様子…麻酔してもらうと、眠っているうちに終わってしまうけど、帰りに車の運転できなくなるしね…そんなことをあれこれ思っている間に、「次の方、生年月日とお名前を言ってお入りください」

中に入ると、テキパキと看護師さんから指示が飛び、子供のように素直に指示に従うと、あっという間に内視鏡が口から喉に入ってくる…ここを過ぎるとあとは力を抜いて身を委ねていると、実にあっけなく検査は終わる。

ベットから起き上がり、モニターに映し出される画像をチェックする医師の背中を身を硬くして見守る。振り返って、なんと言われるだろう…

「特に異常は見られませんね。」ああよかった〜医師の言葉に胸をなでおろす。ホッとする間もなく看護師に促され、次のCT検査に向う。他の臓器に転移異常はないかを見てもらう。検査結果は後日になる。

が、しかし、コロナ感染が拡がっていることから、検査結果は、電話で、聞くことになる。

本当にホッとできるのはその時か…

 

癌告知のときを思い出す。

その頃、夏になると人間ドックで、内視鏡検査をしていた。

内視鏡検査で摘出した組織の検査が行われ、その結果を聞きに行ったときのことである。これまでにも、2度ほどあって、その都度「あっ、異常ありません」…待った割には、実にあっけなく終わり、帰途につくということがあった。その時のノリで、「終わったら、なんかうまいもんでも食べて帰るかな」そんなことを考えながら、医師に促され、椅子に座った。「あっ、これ癌でした」以前異常がなかった時とほぼ同じトーンで、告知が行われた。こういうのってもっとタメがあるんじゃないのか?私はまるで狐につままれたように部屋を出たと思う。受け付けに行くと、いきなり「手術、どこの病院でなさいますか?」と聞いてくる。まだ何も考えていない…考えられない…「どちらの病院でも結構ですよ。すぐに紹介状を書いていただきます。」考える余裕もなく、とりあえず通勤途中にある病院の名前を告げた…

「それにしても、あっけないものだなァ」

今年の夏もいつもと変わらぬ夏になると思っていたものが、一瞬にして、見える景色が変わった。

 

医師の言葉を聞くとき、あの夏の、あの実にあっけなく行われた告知の場面が思い出される。

 

さて、CT検査の結果は如何に…