お盆から一ヶ月、日の傾きは変わったが、この蒸し暑さは相変わらず…
朝から薄い雲が空を覆い、気分も下がるが、墓に眠るせっかちな先代先々代の女性陣だから、墓参りは早くてもよいだろう…ということで、まだほの暗い中、空のペットボトル3本に水を入れ墓参りの準備…をしてるところで、ふと、思った…
「あれ、水筒、どこ置いただろう…」
水を入れる手を止め、周りを見渡すが、ない…
ああ…また出たな、そこにあるはずのものがない症候群…
「参ったな…」
家の中を探してみたが、どこにもない…再び外に出て、庭を探すが、やはりない…
そうこうしてる間に、夜が明けていく…
お盆の時のように車を止める場所が埋まってるのはイヤなので、水筒捜索は止めて、出発することに…
そう切り替えて、車のドアを開けると…
なんと座席に水筒が…
今日は、すんなり車を置けて、無事墓参り終了…
それにしても、そこにあるはずのものがない…あっても、そこに置いた記憶がない…
っていうのは、なんだか気持ちが悪い…
墓の前で手を合わせ、老いのぼやきを、念仏に載せて散々愚痴って、帰ってきたのでした…