「風になりたい」60代は第2思春期

人生カウントアップ!さていくつまで数えられるか!?

市内を見渡せる展望台に上ってみた…

久しぶりに近くの山の展望台まで行ってみた…
本当に久しぶり…45年ぶり…
この展望台からは、市内が一望できる。残念ながら雲が出てきてしまったが、遠く四国山地まで見渡せる…それにしても、45年ぶり…街並みの姿は大きく変わっていた…

この街を離れた学生時代を除いて、40年、この街で暮らしてきた…この展望台からの景色を見ると、なんだかとてもちっぽけな世界でアクセクしてきたんだなと思う。と同時に、時間さえも一炊の夢の如く、40年ってあっという間だよねと感じられる…
虚ろに遠くを眺めていると、展望台の下で、人の気配…ツーリング用のバッグをつけた自転車を重そうに押して上がる若者の姿が…なんとまあ、旅の途中にこの展望台まで上がって来たようだ…「こんにちは」と声をかけると、少し息の上がった声で、「こんにちは」とシャイな笑顔で返してくれた…
展望台からの帰り、「友よ安らかに」と大きく彫られた石碑があった。きちんと手入れされた広場の片隅には、もう一つ石碑が…気になったので、読んでみると、昭和13年満蒙開拓青少年義勇軍で大陸に渡って、命を落とした方たちの鎮魂の碑であることがわかった…命からがら生きて日本に帰ることができた方たちが、帰ることができなかった友のために、終戦から30年あまりの時を超えて、建立したのだ…
昨年逝った父の世代である…
そう考えると、たった30年、生まれてくるときがずれるだけで、人生の風景がこんなにも違ってくるのだと…改めて自分の40年を、なんと幸せな時であったかとしみじみと振り返って見たのでした…
たまに展望台に登って見るのもいいもんだ…