「風になりたい」60代は第2思春期

人生カウントアップ!さていくつまで数えられるか!?

3月12日の朝…ふと感じたもの

今月4日目の雨の新聞配達…

帰ったら、珍しく相方から「大変だったでしょ…」と、声をかけられた…

「ウン」と答えたが、線状降水帯の中に入ったのでなければ、バイクに乗って走り始めたら、あまりに気にならない…ちょっと時間はかかるけどね…

遅くなったので、TVつけて、ニュース見ながら、朝のルーティンを片付けていく…

ニュースは、昨日の東日本大震災追悼の様子を伝えている…

年配の男性が、穏やかに晴れた港を見ながら、

「あの日の朝も、こんな朝だったんですよ…」

と、噛みしめるようにおっしゃっていた…その言葉が妙に耳に残った

 

同時に、石垣りんさんの詩が思い出された…

”1945年8月6日の朝

一瞬にして死んだ25万人の人すべて

いま在る

あなたの如く 私の如く

やすらかに美しく油断していた”

敗戦間近のヒロシマでさえ油断していたのだ

 

東日本大震災…あの未曾有の災害は、生活の場をあっという間に破壊し尽くした…

あのとき、仕事の手は止まり、TV画面に釘付けになっていた…

激震の後、静まりかえった気仙沼の港が映し出されていた…

大きな船が、港を出て行く…やがて、潮がスーッと引いていく…

そして、津波が…

圧倒的なパワーで、人の住処を破壊していく…

あのとき感じたものは、無力感のほか、何もなかった…

人間界のパワーなど、何の役にも立たない…金も地位も権力も…

何もかにも無力だった…

 

ここから、平和の国ニッポンは、コロナ禍を乗り越え、大震災の「無力感」を忘れ、何か変な物語を、紡ぎ始めたのではないだろうか…

そう思ったら、石垣りんさんの「挨拶」が、ぽーっと頭に浮かんだのだった…

 

あのコロナ禍…政治家も医師会もマスコミも企業も、関係者みんなが驚愕したに違いない…ネガティブなコロナ関連情報を、見事に押さえ込んだマネーパワー…

「金」さえ握っとけば、なんとかなる…ならんものはない…なんていう妄想

最近、極楽首相の覚悟を感じる…

金をポッケに入れたまま、喉元過ぎるまで、

何度でも、同じ台詞を繰り返してみせる…

何度でも

 

”友よ

向き合った互いの顔をも一度見直そう

戦火の後もとどめぬ

すこやかな今日の顔

すがすがしい朝の顔を”